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学習コーナー

慢性疲労 [貴方の病気のタイプ]


2-4 気虚による虚労④

4) 腎気虚タイプの虚労

このタイプの虚労は、肺気虚や脾気虚などによる虚労に比べて、あまり見られません。それは、腎気虚は腎陽虚に発展しやすいことによります。一般にどの臓腑の気虚も、冷えなどに遭遇すると陽虚に発展することがあるのですが、特に腎は先天の陰陽を蔵しているため、衰弱すると陰陽のバランスを失って、すぐに腎陽虚に移行してしまうのです。

もし、ご自身が腎気虚タイプの虚労かなと思われるならば、今後紹介する腎陽虚タイプと一度見比べることをお勧めします。

 

①主な原因

腎気虚タイプの虚労は、生まれつき虚弱な体質の人や発育不良な人に見られやすく、こうした人が過労などをきっかけとして発症します。ほかに、過剰な性行為を続けることによって生殖エネルギーを消耗してしまったり、大病などで急に老け込んでしまったりした人にも見られることがあります。

 

②主な症候

このタイプに見られる症候の中で特徴的なものに、疲労感が下半身に強く出るというのがあります。ほかに、倦怠感や乏力など肺気虚タイプの虚労で紹介した気虚による虚労全般に共通する症候と、腎の機能が低下することによって起こる症候とが見られます。

腎の機能が低下することによって起こる症候には、腰膝痠軟(足腰がだるく力が入らない)・夜間頻尿や尿漏れ・呼吸が浅く息を深く吸えないなどがあります。

 

 

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