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学習コーナー

慢性疲労 [貴方の病気のタイプ]


3-2 血虚による虚労②

2) 肝血虚タイプの虚労

①主な原因

肝血虚タイプの虚労は、もともと肝血が不足ぎみな人に起こりやすい病症です。肝血が不足ぎみな人の体質的特徴は、次の②にあるような症状のうちのいくつかが、激しくはないが普段から慢性的に見られるというものです。

こういう体質の人が、長期間に渡る重労働、目の使いすぎ、睡眠不足、出血を伴う慢性病、過剰なダイエットなどを経て、症状が重くなったり症状の数が増えてしまったりして、自力では回復できないようになってしまうと、このタイプの虚労になります。

 

②主な症候

このタイプに見られる症候は、血虚による虚労に共通する症候と、肝血が不足することによって固有に現れる症候とで構成されます。

血虚による虚労に共通する症候は、痩せぎみで顔や肌の色艶が悪い・爪や唇の色が淡い・めまい・立ちくらみなどです。これは、心血虚タイプの虚労のところでも紹介しましたが、肝血虚のタイプの場合、この中のめまいや立ちくらみが比較的強く現れます。

このほか、肝血が不足することによって起こる症候には、目の乾きやかすみ・筋肉のひきつり・ふるえ・痺れなどがあります。また肝血が不足すると、肝気との調和ができなくなってストレスに弱い体質に陥ることがあります。この場合は、以前よりイライラしやすい・緊張しやすい・ため息が出るなどの症状が現れ、全体として不定愁訴といわれるような状態になることがあります。このほか女性であれば、生理の遅れ・月経血の減少などが現れます。

 

 

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