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婦人科疾患 [貴方の病気のタイプ]


-2 不育症(習慣性流産)

前回から引き続き、今回は脾腎両虚タイプ・気血不足タイプについて、紹介します。

 

②脾腎両虚タイプ:「先天の源である腎」と「後天の源である脾気」の虚弱が相互に影響して不育症に至るタイプです。腎の虚弱は、腎に貯蔵されている精気の不足によるものですが、これは先天的な虚弱や性行為の過剰などによって引き起こされます。脾気の虚弱は、過労や慢性的な胃腸疾患によって誘発され、飲食物から気血を生化する機能の低下を引き起こします。腎の精気や気血が不足すると、胎児の育成や子宮の栄養および胎児を子宮内に留める作用を十分に発揮できなくなって、不育症に至るのです。

このタイプの人に見られる生理の特徴としては、月経血は淡く量は少なめ・月経痛は下腹部に加えて腰にも見られるが、痛みの程度はあまり強くないなどがあり、生理の周期は様々で、正常な人も早まる人も遅れる人もいます。また、先天的に精気が不足している人は、初潮年齢が高くなる傾向にあります。

このほか全身的な症状には、腎虚による性欲減退・普段から足腰のだるさやどん痛がある・頭がボーとする・耳鳴りなどと、脾気虚による食欲減退・全身の倦怠感・無力感・疲れやすいなどが見られます。

治療では、腎の精気と脾気を補充して、育胎が可能な状態への回復をはかります。

 

③気血不足タイプ:腎の虚弱はあまり見られないが、気血の不足が過剰なため、胎児や子宮を栄養できずに不育症に至るタイプです。主な原因には、脾胃の不調や急激なダイエットなどで気血の生成が不足したり、疲労によって気血が消耗したりするほか、最初の出産や流産などによる大量出血、幼少期から疲れやすく貧血体質であることなどがあります。

このタイプの生理の特徴としては、生理の周期が遅れがちで、中には止まってしまう人もいます。一般的に月経血は色が淡く量が比較的少ないほか、月経痛はあってもどん痛程度です。

このほか全身的な症状には、気虚による倦怠感や疲労感・息切れと、血虚による動悸・めまいや立ちくらみ・唇や爪の色が淡いなどが見られます。

治療では、不足した気血を補充するとともに、脾気を補って気血の生成と固摂作用を推進して、育胎が可能な状態への回復をはかります。

 

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