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漢方薬を使うには [漢方薬の知識]

漢方薬を使うには(「理」「法」「方」「薬」)

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東洋医学で診断治療するためのシステムを、専門的に、「理」「法」「方」「薬」または「理」「法」「方」「穴」といいます。これは、東洋医学を正しく使うには、東洋医学の診断(「理」)に合わせて、治療の方向性を決め(「法」)、その方針に則って具体的な処方(漢方薬やツボを組み合わせたもの)を決定する(「方」)、というシステムの必要性をうたったものです。そして処方を作るための薬草やツボの基礎知識を「薬」と「穴」としています。他に、「理」のことを「弁証」とも言います。

ここでわかるように、漢方薬の治療と鍼灸の治療とでは、最後の「薬」と「穴」が違っているだけです。ですから、どんな漢方薬を飲んだかとか、どのツボに鍼やお灸をしたかということ自体よりも、その前段階にある「理」と「法」の部分が正確でないと、有効な治療を行うのが難しくなります(中国の大学では、漢方薬の学科の学生も鍼灸の学科の学生も、どちらも漢方薬とツボの両方を学びます。それはどちらの治療法にも共通な「理」「法」を基礎として学んでいるからこそできることなのです)。

この学習コーナーでは、皆様に漢方治療と鍼治療を正しく学んでいただくために、「理」「法」に基づいた説明を行っていきます。「理」と「法」に関する内容は、「基本知識」のカテゴリを参照していただくようにしております。

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