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慢性疲労 [貴方の病気のタイプ]


5-1 陽虚による虚労①

陽虚による虚労というのは、寒い時期に限らず常に冷えを伴う慢性疲労のタイプです。あるいは、疲労すると余計に冷えを強く感じるようなタイプです。

 

「1.虚労の総論」で、陽虚による虚労について説明した要点には、次の2点がありました。

一つ目は、陽虚による虚労は、気虚による虚労が発展して起こりやすいことです。

二つ目は、五臓の中では、心労・脾労・腎労に見られることです。肺労の場合には、気虚が発展しても気陰両虚になりやすく、陽虚の虚労とはなりません。

 

ここでは、その臓腑別に原因と主な症候を紹介します。治療の方はこれまで同様、漢方薬と鍼灸のカテゴリーの中でそれぞれ紹介します。

 

1) 心陽虚タイプの虚労

①主な原因

このタイプの虚労(慢性疲労症候群)の原因には、心気虚タイプの虚労にある人がさらに冷えを受けて発症する場合と、元々冷え症(陽虚体質)の人が長期に渡って心労などを受け続けて発症する場合とがあります。(心気虚タイプの虚労の原因は「気虚による虚労③」を参照)

 

また、このタイプの人の中には、加齢が進むにつれて下半身の冷えも強くなってくる人がいます。これを「心腎陽虚」といいますが、これについては後の「腎陽虚タイプの虚労」で詳しく説明します。

 

②主な症候

このタイプの症状の特徴は、心の疲労で現れる症状と、気の消耗で現れる症状、さらに冷えによる症状の3方面のものが複合していることです。

心の疲労で現れる症状には、精神疲労・集中力がない・健忘・動悸しやすいなどがあります。

気の消耗で現れる症状には、疲労倦怠感・やる気が出ない(乏力)・息切れ(気短)・ちょっと動いただけでも汗ばむ(自汗)などがあります。

冷えによる症状には、顔面蒼白・手足の冷え・寒がり(畏寒)・肩甲骨の間(心臓の裏側)に冷えやこりが出やすい・温かい物を好んで飲食する・透明な小便が頻繁に出るなどがあります。

 

 

2013年07月18日(木)

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